エグゼクティブセンターのアジア-太平洋地域経済見通し調査

投稿日:2017年03月08日
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めまぐるしい変化を続ける現代のビジネス環境においては、企業の機敏性が中核的な差別化要因になります。企業には、市場の抜本的な変化を予測し、市場の動向に合わせてビジネス上の優先順位を再編できる機敏性が求められています。したがって、事業の拡大計画を策定し実行する前に、企業が各国、各地域、および世界レベルにおける全体的な事業環境の市場見解を測定することが常に重要です。

ビジネス拡大に最適な都市

エグゼクティブセンターがアジア太平洋地区の800社以上を対象に実施したアンケート調査によると、グローバルレベルでは、以前の結果と同様、回答者の約半数が世界経済の水準はほぼ同じであると予想していました。

しかし、アジア太平洋地域全体の経済の見通しとなるとその信頼度は大幅に低下し、地域の見通しに信頼を置いているまたは高い信頼を置いているとした回答者は64%に過ぎませんでした。

中国市場の見通しに対する信頼度も低下し、中国の来年の将来性に信頼を置いている、または高い信頼を置いていると回答したのは56%にとどまりました。

しかし、経済成長のペースが減速しているにもかかわらず、中国は依然として事業拡大に有利な都市の首位の地位を占めています。

シンガポールが昨年の3位から2位へと順位を上げ、3位には一つ順位を上げたインドがいます。米国は4位となり、経済の好転を受けて2013年以来初めてトップ5入りしました。5位にはオーストラリアと日本が同点で並び、その次に僅差で香港がランク入りしています。

課題と機会

これまでの調査結果と同様に、ほとんどの回答者が認識した二つの主な課題として、原材料、商品からサービスに至るまで、市場競争の激しさと価格に対する圧力(24.9パーセント。昨年は26パーセント)、そして市場の不確実な需要(21.1パーセント。昨年は18パーセント)が挙げられます。これらの課題に取り組むためには、企業には、無駄のないオペレーション、革新的な製品の開発、サービス品質の向上、顧客の囲い込みといった経営管理の実践に重点を置くことが求められます。

これらの懸念をよそに、回答者の73パーセントは自社の事業展望については楽観的または非常に楽観的と回答しました。回答者の約83パーセントが増収を見込んでおり、79パーセントは来年に収益性の増加が見込まれていると回答する一方、ジョイントベンチャー、戦略的提携、M&Aを形成することが新たな成長を達成するための主要アプローチとしています。

しかし、企業は人的資源への投資に対して、より慎重なアプローチを取っているようです。従業員数の増加が見込まれると回答したのは67パーセントのみで、昨年の76パーセントから減少しています。回答者の大部分は、1)顧客関係の改善 2)売上を増加させる仕組み 3)製品品質の向上が最優先事項であると回答しました。表向きは、回答者の81パーセントが、ビジネス戦略の不可欠な要素としてサービスオフィスを利用して間接費用を抑え、キャッシュフローの改善を実現し、機会に応じて対応する柔軟性を高めることを計画しているとしています。

組織の機敏性が鍵

今日のグローバル市場では、新たなビジネスチャンスと市場環境が絶えず進化しており、不確実性も増加しています。市場投入までの時間短縮、革新の促進、複雑さへの取り組みに懸命になっている企業にとって、機敏性を獲得できれば、主要な推進力となります。

今回の調査でインタビューをした企業に見受けられたとおり、社内の効率化を追求し、顧客サービスを向上させ、新製品の提供を強化し、競争上の優位性を確保するためには、ビジネスモデル、ビジネスプロセス、テクノロジーを効果的かつ効率的に変更してゆく必要性があることを、多くの企業が十分に認識していることは明らかです。

調査結果から明らかになったように、サービスオフィスに対して変わらぬ需要があることは、急速に変化するビジネス環境に対応するために企業がこれまで以上に機敏性とスピードを意識する必要性が高まっていることを表しています。

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