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弁護士のためのレンタルオフィス活用術|理想的な事務所の選び方

レンタルオフィスは、一定の要件を満たせば弁護士の事務所として利用可能です。ただし、占有個室のないバーチャルオフィスやシェアオフィスなどでは開業できない可能性が高いといえます。選定基準となる7つの要件と、最適なサービスを選ぶ5つのチェックポイントをまとめました。
レンタルオフィスにある洗練された共用ラウンジエリア

要約

弁護士として独立・開業するにあたって、事務所選びは事業の成功を左右する最初の分かれ道です。近年、事業をコンパクトに展開するケースも増え、ワークスペースも縮小化の傾向にあります。そのような流れの中で、初期費用や開業時の投資リスクを軽減したいという方の選択肢となるのが「レンタルオフィス」です。この記事では、弁護士の事務所として備えておくべき条件をまとめました。

レンタルオフィスで弁護士事務所は設立できる?

レンタルオフィスは、弁護士事務所として開業申請することが可能です。通常の賃貸物件より初期費用や時間などのリソースが抑えられ、独立間もない時期でも事務所の選択肢が広がることから、近年はレンタルオフィスを選ぶ方も増えてきています。

ただし、弁護士法第20条で、所属弁護士会の地域内に法律事務所の設置が義務付けられていることを踏まえると、物理的実体のないバーチャルオフィスでの開業は不可という見方が優勢です。加えて、弁護士は原則1つしか事務所を持てないため、自宅と兼用のアドレスを公開したくないときの手段として用いることもできません。

また同法第23条および弁護士職務基本規程第23条により、弁護士には守秘義務が課せられ、それを遵守できるワークスペースが必要です。従って、占有個室がないシェアオフィスやコワーキングスペースも事務所にふさわしくありません。

さらに、法的には問題なくとも、サービスによって開業・法人化の住所利用の可否が異なるので、運営元の管理規約を事前に確認しましょう。

弁護士の事務所にするレンタルオフィスが備えておくべき7つの要件

レンタルオフィスにある貸し会議室で仕事している人々

ここでは、弁護士の事務所要件を踏まえ、レンタルオフィスを選定する際にチェックすべき7つのポイントを説明します。

施錠可能な個室の占有スペースがある

弁護士の事務所では機密性の高い情報を取り扱うことが多く、その守秘義務が課せられているため、執務スペースが施錠可能であることが前提です。加えて、占有スペースが完全個室となっているほうが好ましいといえます。

事件記録や個人情報が厳重に保管できる

弁護士の守秘義務の規定にのっとり、事件記録やクライアントの個人情報に関わる書類は、第三者の目に触れない場所に保管しなければなりません。オートロック式のエントランスや施錠可能な専用キャビネット・ロッカーなどの物理的なセキュリティはもちろん、情報セキュリティも厳重なレンタルオフィスを選びましょう。

防音性が高い

室外に音が漏れたり、ほかの相談者の話し声が聞こえたりする環境は、秘密保持に十分とはいえません。またクライアントに対し、不安感を与えてしまう恐れがあります。

ゆえにレンタルオフィスの選定時には、壁が天井まで隙間なくあり、厚みと防音性が十分であることを確認してください。加えて、共用スペースにおける電話でのプライバシー保護および機密保持のため、専用のフォンブースがあるとなおよいでしょう。

執務用とは別の独立スペースが利用できる

クライアントとの面談時には、執務スペースとは別に、応接室として利用できる独立した個室が必要です。もしバックオフィスや周囲が見える環境だと、情報が漏れるのではないかと不安を感じるクライアントもいるかもしれません。また近年は、オンライン調停が普及していることを踏まえ、設備の整った会議室も必須です。

スタッフ間でのミーティングや勉強会、各種講演会の実施など、会議室やイベントスペースの活用シーンは多岐に渡ります。ただ、会議室やイベントスペースは常に利用するわけではないため、別途オプションとして随時利用できるサービスが理想的です。

セキュリティ対策が徹底されている

弁護士の事務所として選ぶなら、セキュリティ対策が厳重なレンタルオフィスをおすすめします。守秘義務に加え、業務上で複雑な利害関係に関与することから、あらぬ恨みや非難を受ける恐れも否めません。オートロックシステムであるのはもちろん、室内や周囲の防犯カメラの設置や警報システムが設置されているサービスなら、安心して執務に専念できるでしょう。

専用の電話番号が利用できる

神奈川県弁護士会が規定する登録時の届出の規定に基づくと、弁護士の事務所では個別の電話番号が利用できるほうが好ましいでしょう。事務所直通の電話番号が使えるサービスを選べば、通話やFAXの機密保持が徹底できます。

郵便物が個別に管理できる

郵便の取り違いがあると、守秘義務違反に抵触するばかりか、大きなトラブルに発展する恐れがあります。有人での郵便受付・転送など、個別管理が徹底できるサービスを選びましょう。

弁護士事務所としての効率性・利便性をさらに高めるチェックポイント

以下では、法的な根拠に基づく事務所要件に加え、弁護士事務所としての効率性や利便性の向上に直結する5つのチェックポイントをみていきましょう。

信頼性や品位が保てる外装・内装となっているか

弁護士の業務では、クライアントとの信頼関係が重要です。清潔感がなかったり、老朽化していたりする外装・内装の事務所では、士業としての品位を保つのは難しいといえます。清潔感および権威性のある外観と、家具や設備機器のグレードが高い内装を兼ね備えたレンタルオフィスなら、利便性や快適性、イメージの向上につながるはずです。

駅や主要施設へのアクセスが良いか

駅からのアクセスは、弁護士事務所の集客を大きく左右する要素の一つです。また、裁判所や弁護士会といった来訪頻度の高い主要施設へのアクセスの良さは、働きやすさに直結します。こうした立地条件を踏まえて検討すれば、最適なレンタルオフィスが選べるでしょう。

事業展開に必要な最低限の広さと柔軟性を備えているか

従来、弁護士の事務所は「利用者数×5坪+10坪」、つまり一人当たり15坪(約50平米)の広さが必要とされていました。しかしリモート化の進展に伴い、事務所にかかる固定費の縮小がテーマとなっています。

特に近年は、フリーアドレスやノマドワーカー、業務内容に合わせて時間や場所を自由に選んで働くABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)という概念が広がり、よりフレキシブルなオフィス形態が求められる時代です。最低限の広さを保ちつつ、事業の展開に応じて拡大・縮小しやすい柔軟なワークスペースがベストな選択肢だといえます。

多彩なビジネスサポートが利用できるか

ただワークスペースを貸与するだけではなく、多彩なビジネスサポートが利用できるレンタルオフィスなら、一人もしくは少数精鋭の事務所構成でも安心です。受付や電話・来客対応、コピーなどの秘書業務や、経理サポートなどの幅広いサービスが利用できれば、コア業務に専念できるうえ、サービスの質も向上します。自身およびクライアントの利便性向上のためにも、サービスの種類だけではなく、その専門性まで入念にチェックしましょう。

法人登記に対応しているか

法人化を検討している場合は、法人登記に利用できるアドレスを提供しているレンタルオフィスを選定しなければなりません。サービスによって法人登記対応の可否が異なるため、事前に管理規約を確認してください。法人設立のサポートが受けられるレンタルオフィスもあるため、必要に応じて検討するとよいでしょう。

共用設備・サービスが充実しているか

オフィスの共用部分の設備やサービス内容も重要な選定ポイントの一つです。どれほど占有スペースのグレードが優れていても、共用部分が不十分だと、事務所の利便性やイメージを損ねかねません。清潔で美しく、リラックスできる環境は、仕事のモチベーションにも関わる要素です。顧客満足度や生産性にも影響するため、こだわって選ぶことをおすすめします。

エグゼクティブセンターが弁護士事務所として最適な3つの理由

弁護士事務所にふさわしい条件を備えたレンタルオフィスを探すのは難しいものですよね。サービスの質や専門性で選ぶなら「エグゼクティブセンター」のサービスオフィスをぜひご検討ください。ここからは、当社が多くの弁護士の方から事務所として選ばれる3つの理由を説明します。

好立地でハイグレードな完全プライベート環境

エグゼクティブセンターのプライベートオフィスは、いずれも一等地に構えるラグジュアリーなオフィスビルの一室に構えています。駅直結・駅近で、霞ヶ関へのアクセスに優れます。占有スペースは、オートロックかつ24時間キーレスアクセスが可能な完全プライベート空間です。1人・少人数から30人以上の大人数まで、必要に応じた広さのワークスペースをご用意しました。さらに、オフィスの内装設備は、高品質・高性能にこだわったセレクトです。ハイグレードなオフィス環境が、リーズナブルに利用できます。

>>エグゼクティブセンターのプライベートオフィスの詳細はこちら

ハイレベルなセキュリティ体制

エグゼクティブセンターのセキュリティは、あらゆるトラブルを想定した万全の体制です。個室や施錠はもちろん、有人エントランスや監視カメラ、警報システム完備で不審者の侵入を許しません。また壁の防音性に優れるほか、共有スペースには専用のフォンブースもあり、通話内容の秘密保持も徹底しています。

加えて、安全性の高い専用のミニデータセンターのホスティングサービスを展開しており、ネットワーク・データ管理もハイセキュリティです。さらに希望に応じて、個別電話・インターネット回線やIPアドレスを別途提供します。弁護士事務所に必要なセキュリティ性を備えているので、安心してご利用ください。

>>エグゼクティブセンターのミニデータセンターの詳細はこちら

多彩かつハイクラスなビジネスサポート

充実したビジネスサポートが利用できることも、エグゼクティブセンターの大きな強みです。弁護士の方は一人事務所や少数精鋭体制としているケースも多く、忙しいときには雑務がコア業務を圧迫することもあるでしょう。

当社では、専門スタッフによる来客・郵便受付や電話対応、コピーをはじめとする多彩なバックオフィスサービスを提供しています。バリスタコーヒーや軽食のサーブサービスも利用できるので、クライアントとの面談からミーティング、講演会などのイベントまで幅広く対応できるでしょう。

>>エグゼクティブセンターのビジネスコンシェルジュの詳細はこちら

【東京】弁護士の拠点におすすめのエリア

エグゼクティブセンターでは、東京および横浜の計10拠点にワークスペースを展開しています。ここでは、東京都内で弁護士の方に人気のエリアと、そこに構える当社一押しのサービスオフィスを紹介します。

千代田区

裁判所といった官公庁や数々の有名企業の所在地である千代田区は、弁護士業務のステータスを上げる立地です。その域内にある「エグゼクティブセンター」の「新丸の内センタービル」や「山王パークタワー」なら、業務効率が大幅にアップします。それぞれ最寄り駅直結でアクセスに優れるため、集客にも効果的です。

渋谷区

新規顧客の獲得には、ビジネスの再開発が進み、活気のある渋谷区をおすすめします。「エグゼクティブセンター 神宮前タワービルディング」なら、ビジネスとしての利便性やアクセスが良いのはもちろん、ファッショナブルなエリアなのでイメージも抜群です。

目黒区

法曹関係者が集まるエリアは、その多くが弁護士事務所の激戦区です。プライバシー保護や人目を気にするクライアントも多いことを考慮すると、繁華街から少し離れた目黒区のような場所に事務所を構えるのも一つの戦略だといえます。例えば「エグゼクティブセンター 目黒アルコタワー」は、自然豊かで閑静な立地が魅力です。都心へのアクセスが良好なので、利便性にも優れます。

弁護士の事務所にはプロフェッショナルなレンタルオフィスを選ぼう

レンタルオフィスにある電話会議に集中できるフォンブース

レンタルオフィスは弁護士事務所として利用できますが、ただ最低限のオフィス設備を備えているだけでは十分とはいえません。プロフェッショナルのためのワークスペースは、高級感のある外観と充実の内装設備・サポートサービスを備えたサービスオフィスがうってつけです。

「エグゼクティブセンター」のプライベートオフィスで、ビジネスとしての格をワンランクアップしませんか。内覧予約のほか、サービスに関するご質問があればぜひお気軽にお問い合わせください。