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「レンタルオフィスは怪しい会社が使う」は間違い!信用を高めるコツと安全な選び方
さまざまな規模の企業や事業者の間で、新たなオフィスの形である「レンタルオフィス」の活用が進んでいます。オフィス設置にかかる費用と時間が抑えられるほか、一等地のハイグレードなワークスペースがリーズナブルに利用できるとして人気です。
しかしその一方で、レンタルオフィスに所在地を置く会社は「怪しい」といわれることがあります。今回は、レンタルオフィスを利用していると怪しいと思われる原因と利用時のリスクを踏まえ、健全性を高めるポイントを解説します。
「レンタルオフィス=怪しい会社」は誤解
結論として、レンタルオフィスを利用していても、決して怪しくありません。レンタルオフィス自体に違法性はまったくなく、一部の業種を除き、開業や法人登記も可能です。
シェアオフィスやコワーキングスペースはもちろん、バーチャルオフィスも違法性はありません。オフィス開設の費用と時間が抑えられ、一等地のハイグレードなワークスペースや住所が手軽に利用できるとして人気のサービスです。
実際に、多くの大企業・有名企業や中小企業のオフィスのほか、士業の事務所としても利用されています。
レンタルオフィスを利用している会社が怪しいと思われやすい原因

レンタルオフィスが対外的に怪しい印象を与えてしまうことがあるのは、主に次の4点が理由です。
- 手軽に契約できるから
- 同じ住所・設備を複数者で共有するから
- 新しいオフィス形態だから
- 好立地のオフィスが多いから
手軽に契約できるから
レンタルオフィスは、賃貸物件と比べ、契約時の審査が手軽で時間もあまりかからず、費用もリーズナブルです。そのため過去には、サービスを悪用し、ビジネスの実態がない架空の企業を設立して、不正活動や詐欺行為などの犯罪の温床となったケースも発生しました。こうした世間の悪いイメージばかりが先行し、レンタルオフィスは怪しいと思っている方もいるようです。
とはいえ現在は、犯罪収益移転防止法により、レンタルオフィスの利用時には事業に関する報告書や公的書類、本人確認の内容を踏まえて厳正な審査が行われます。従って、簡単には悪用できないシステムです。犯罪収益移転防止法は、今後の法改正で本人確認がさらに厳格化する予定であり、より安全かつ適正に利用できる環境が整うでしょう。
同じ住所・設備を複数者で共有するから
レンタルオフィスの形態によっては、まったく同じ住所を入居する複数者で共有するスタイルとなります。インターネットで検索した際、同一住所で複数者がヒットすると、怪しいと思う方もいるでしょう。
共有の住所は、所在地だけでは事業が特定できないため、固有のアドレスを所有している会社より信頼性に劣ることがあります。建物のほか、オフィス内の設備も共有するため、セキュリティやプライバシーの面からも怪しいと思われることがないとはいい切れません。また、郵便物や電話の取り扱いにも注意が必要です。受付や転送に行き違いが生じると、場合によっては大きなトラブルを招く恐れがあります。
とはいえ上記は、テナントを利用する際にも発生するリスクです。事業に適した形態・内容のサービスを選定し、物理・情報の両面のセキュリティ管理を強化することで、信頼性が高められます。
レンタルオフィスにおけるセキュリティ対策の詳細は、こちらの記事をご参照ください。
>>レンタルオフィスのセキュリティランクは?物理・情報の安全性を高める方法
新しいオフィス形態だから
レンタルオフィスは普及し始めてまだ間がない比較的新しいオフィスの形態であり、完全に浸透し切っているとはいえません。新しく登場したモノ・コトは、世間に広く受け入れられるまでに時間がかかるものです。それゆえ、レンタルオフィスの信頼性や安全性への懸念を抱く方がいるのでしょう。
とはいえ、レンタルオフィス市場は徐々に拡大しつつあります。今後も成長が見込まれており、レンタルオフィスを含むフレキシブルオフィスに対するイメージが向上する日も遠くないかもしれません。
好立地のオフィスが多いから
ビジネス一等地や都内のハイグレードな住所がリーズナブルに利用できるのは、レンタルオフィスのメリットです。しかし、好立地なことが逆に信頼性を損ねる原因になっていることもあります。例えば、まだ創業間もない事業が都内一等地に所在地を置いていると、違和感や怪しいイメージを抱く方もいるでしょう。
とはいえ、オフィスの立地は事業の集客や収益を左右する重要な要素であり、そこにレンタルオフィスの優位性があるのは確かです。好立地な住所が手軽に利用できる利点を最大限に活かすには、ビジネスの信頼性を高めるレンタルオフィス選びが大切だといえます。
自社に適したレンタルオフィスの選び方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
>>レンタルオフィスの選び方とは?事業に最適なワークスペースを選ぶ16のポイント
レンタルオフィスの住所が怪しまれないための対処法

ここでは、レンタルオフィス利用時に会社・事業の対外的な信用度を高める3つの方法を解説します。
実体のあるオフィスを構える
レンタルオフィスの中でも、バーチャルオフィスは怪しいと思われやすい傾向にあります。バーチャルオフィスは実体がない分、ビジネスにおける信用を得づらく、法人口座開設や融資の審査が厳しくなることもあるでしょう。
実体のあるプライベートオフィスやシェアオフィスタイプのワークスペースを利用するだけでも、信頼性はぐっと高まります。
個室のレンタルオフィスを利用する
完全個室のレンタルオフィスは、同居する他社とまったく同じ住所にはなりません。きちんとした壁で仕切られており、防音やプライバシー対策も徹底しているサービスが多いため、来客にも安心感が与えられます。
また、オフィス内にある設備機器はすべて占有できるため、セキュリティ対策としても効果的です。
事業の実態を公開する
レンタルオフィスを利用しており、さらに事業の実態が外部から見えづらいと、怪しいと思われがちです。コーポレートサイトなどで事業内容や実績、代表者のプロフィール・写真などを外部へ公開し、透明性を高めることで、社会的信用度がアップします。
また、プライバシーポリシーや特定商取引に関する表記など、法的なルールを踏まえた情報を公開することも、事業の信頼性を高めるために不可欠です。
怪しいサービスに要注意!レンタルオフィスの信用度を見極めるポイント
レンタルオフィス市場は拡大中であり、新規参入サービスも少なくありません。自社の社会的信用度を高めるためにも、信頼できるレンタルオフィスを選定することが重要です。ここからは、怪しいサービスを見極める基準となる3つのポイントを紹介します。
実績をチェックする
過去の実績は、レンタルオフィスの信頼性の指標ともいえる重要な要素です。事業年数や拠点数をチェックすることで、実績豊富かどうか見極められます。また、実際に利用している企業・事業の情報やそのクチコミも、信頼性の判断基準となるでしょう。
サービス内容を確認する
レンタルオフィスの契約前に、どのようなサービスが提供されるのかを確認しておきましょう。例えば、多くのレンタルオフィスでは、サイトや名刺などへの住所記載はもちろん、開業や法人登記の所在地としても利用可能です。従って、一概にはいえませんが、住所の用途が限定的なサービスは、何らかの瑕疵を抱えている可能性があります。
内覧する
一般的に、信頼できるレンタルオフィスは、内覧を積極的におすすめしています。契約前に内覧することで、書面では伝わりにくい実際の雰囲気が確認でき、ミスマッチが減らせるからです。
現地見学のほか、バーチャルツアーを実施しているサービスもあるので、気になるレンタルオフィスが見つかったら気軽に問い合わせてみてください。
信用できるレンタルオフィスでビジネスの価値を高めよう
オフィスの信頼性は、ビジネスの対外的な信用度に直結します。セキュリティ対策が徹底されており、安心して利用できるレンタルオフィスを選定することで、ビジネスの価値も高められるでしょう。
レンタルオフィスをお探しなら「エグゼクティブセンター」をご検討ください。立地や外装・内装、サービス内容のすべてがハイグレードで、ブランディングの向上にも貢献します。内覧も専用フォームから随時受付中で、バーチャルツアーも実施しています。当社が提供するラグジュアリーなオフィスを、ぜひご体験ください。
よくあるご質問(FAQ)
- 「レンタルオフィスは怪しい」という印象を持たれる方もいますが、それは一部の不正利用事例が誤解として広まったものです。現在では、犯罪収益移転防止法に基づき厳格な本人確認や審査が行われており、健全に運営されています。実際に多くの大手企業や士業事務所でも利用されており、正しく選べば信頼性の高いオフィス形態です。
- レンタルオフィスが「怪しい」と思われがちな理由には、複数企業で住所を共有する点や、比較的新しいオフィス形態である点が挙げられます。検索した際に同じ住所で多くの企業が見つかると、信頼性に欠けると感じられるケースもあります。しかし、個室タイプや実体のあるワークスペースを選べば、プライバシーやセキュリティ面も強化され、対外的な信用度を高めることができます。
「怪しいレンタルオフィス」と誤解されないためには、以下の3点を確認することが重要です。
- 実績:運営年数や拠点数、利用企業の事例をチェックする
- サービス:法人登記や郵便対応、セキュリティ体制などの充実度を確認する
- 内覧:実際に見学し、設備や雰囲気を確かめる
これらを満たすレンタルオフィスであれば、安心して利用でき、むしろ企業ブランドを高める拠点となり得ます。