士業の事務所にサービスオフィスが推奨される理由とは？選び方や開業時の注意点も解説

士業の方が事業を営むにあたり、重要なポイントとなるのが事務所選びです。クライアントに安心と信頼を感じてもらえる事務所を探しているなら、サービスオフィスを選びませんか。

今回は、士業の事務所としてサービスオフィスが推奨される理由と、自社に最適なワークスペースの選び方を紹介します。

サービスオフィスを士業の事務所として利用するメリット

サービスオフィスとは、レンタルオフィスの一形態であり、よりハイグレードな設備・サービスの提供に特化したワークスペースのサブスクリプションです。まず、サービスオフィスがなぜ士業の事務所に適しているのかを説明します。

好条件の立地で開業できる

サービスオフィスは、その多くがイメージの良いハイクラスな立地となっています。士業の方にとって事務所の立地は、事業の信頼性やブランディングに大きく影響する要素です。好条件な立地のサービスオフィスを選ぶことで、対外的に良い印象を与え、アポ獲得や来所、受任の可能性を高めます。

なお、エグゼクティブセンターのサービスオフィスは、都内一等地にある有名ビジネス街を中心に展開しています。駅やバス停から程近く、主要行政機関、金融機関などへのアクセスも良好で、業務上の外出や出張が円滑になるでしょう。

ハイグレードな設備が別途費用をかけずに利用できる

サービスオフィスは、環境・設備のランクが従来のレンタルオフィスとは一線を画します。一般的なレンタルオフィスは、インテリアや設備機器が必要最低限のレベルであり、それ以上を求めるなら自己負担です。サービスオフィスは、オフィス家具・機器がすべてハイグレード。ブランド家具や最先端のオフィス機器、高速かつセキュリティレベルの高い占有インターネット回線など、ラグジュアリーな空間が整えられています。

多彩なビジネスサポートが提供される

多くのサービスオフィスでは、有人エントランスでの来客受付や電話対応、郵便の受け取りなど事務・秘書業務の代行サービスが提供されています。士業はワンオペレーションや少数精鋭で運営している事務所も多く、外出・出張や来客中などの顧客受付・対応が課題となるでしょう。サービスオフィスなら、こうしたバックオフィス問題が一挙に解決。一流の専門スタッフによる秘書業務や会計事務などのビジネスサポートが利用できるため、コア業務に専念できます。

会議・応接などの専用スペースがレンタルできる

サービスオフィスでは、多くの場合、別途レンタル可能な応接室や会議室が用意されています。クライアントのプライバシーに関わる内容を話したり、リモートでの会議や調停に参加したりすることの多い士業の事務所では、日常的な執務スペースとは別の個室が不可欠です。また会議室の設備のグレードが不十分だと、進行の妨げとなる恐れがあります。サービスオフィスの貸し会議室には、最先端の設備が整っており、クライアントのプライバシー保護と円滑な執務進行をサポートします。必要に応じてレンタルできるので、固定費の節約にもつながるでしょう。

セキュリティ・プライバシー対策が徹底されている

士業は秘匿性の高い情報を取り扱う業務が多く、セキュリティやプライバシー対策の徹底が必須です。また、さまざまな利害関係者と接するという職務の性質上、物理的な危険から身を守るための環境および設備も欠かせません。サービスオフィスは、多くの場合、占有スペースが外から見えない完全個室のプライベート空間です。また入り口やエントランスを含め、すべてのルームが認証式になっているケースが多く、万全なセキュリティ体制が整っています。

同業・異業種間のネットワークが形成できる

サービスオフィスの建物内には、さまざまな企業・事業が入居しています。士業の入居者も多く、業務上で他士業との連携が必要なときでもすみやかにつなげられるので、クライアントに負担を与えません。また独自のコミュニティやイベントを開催しているサービスもあり、積極的に参加することで、多彩な業種のリーダーやプロフェッショナルとのビジネスチャンスがつかめるかもしれません。

なおエグゼクティブセンターへの入居者は、TECメンバーシップが無料で利用可能です。世界中の利用者とつながれるほか、各種イベント・セミナーの開催や参加ができるなど、さまざまな特典が得られます。

サービスオフィスを士業の事務所として利用するメリット

士業の方が事務所としてサービスオフィスの利用を検討している際、注目すべきポイントを解説します。

法人登記の可否

法務関係の士業の開業でサービスオフィスを利用する際は、法人登記できる住所を利用できることが大前提です。サービスによっては法人登記に対応していない場合もあるため、あらかじめ必ず確認してください。

完全個室の有無

士業の方がサービスオフィスを利用して事務所を立ち上げるときは、守秘義務の関係上、完全個室の占有スペースでなければなりません。特に、法務関係の士業の事務所は、天井まで壁があり、他社とは隔絶された完全個室の占有スペースであることが条件です。また占有スペースだけではなく、共用の応接室や会議室などのプライバシーレベルにも配慮したうえで選定しましょう。

周辺環境

士業の事務所を置く場所は、対外的なイメージの良い立地が最適です。事務所の立地は自社のブランディングの一環であり、利便性や信頼性が高いと顧客に安心感が訴求できます。通勤および裁判所や税務署などの行政機関へのスムーズな往来を考慮すると、アクセスの良さも重視して事務所を選ぶとよいでしょう。

内装・外装や設備の内容

サービスオフィスの内装・外装や設備は、全体的にハイグレードではあるものの、サービスによって雰囲気が大きく異なります。特に士業の事務所には洗練された環境が求められるので、外装の状態はもちろん、オフィス家具・機器のメーカーやグレードもチェックしましょう。

セキュリティレベル

士業の事務所には、セキュリティの高いサービスオフィスを選びましょう。万が一情報が流出してしまった場合、守秘義務違反に抵触するほか、クライアントからの信頼も落ち、大きな損失を被ります。有人エントランスの有無や占有・執務スペースへの施錠の可否、防犯システムの内容など、どのようなレベルのセキュリティが敷かれているかを必ず確認してください。

コストパフォーマンス

費用面はサービスオフィスを選ぶ際の重要な判断基準となります。ただし、費用の安さだけで選ぶのはおすすめできません。契約に含まれるサービス内容に対し、その費用が適切かどうかをチェックして、コストパフォーマンスに優れるオフィスを選びましょう。

またサービスオフィス選定の際は、複数者に相見積もりを取って比較検討するほか、内見で自分の目で見て確かめることが大切です。

士業のオフィス開設時によくある疑問・質問

ここでは、士業の方の事務所やサービスオフィスに関してよくある疑問・質問をまとめました。

士業の開業に事務所の設置を要する理由とは？

一般的に、士業として開業する際は物理的な事務所が必要となります。その理由は、開業にあたって、事務所の住所と電話番号、建物の写真を添えて申請しなければならない業種が多いためです。また業種によっては賃貸借契約書といった事務所の実態が確認できる書類の提出が求められることもあり、実体のないバーチャルオフィスでの開業はできません。

社会保険労務士や公認会計士など、事務所の実体の有無を問わない業種もありますが、信用度や安心感を高めるためにも実在するワークスペースが推奨されます。

士業の事務所要件とは？

士業の業務では、秘匿性が重視されることから、法的な事務所要件が定められています。例えば、弁護士法第20条に定められる弁護士事務所の要件は以下のとおりです。

• 法律事務所は所属する弁護士会の地域内に設けること
• 一人の弁護士が設立できる法律事務所は1つまで

（出典：弁護士法｜e-Gov法令検索）

くわえて、次のような環境設備も条件に含まれます。

• 入り口から実務スペースまでが占有ルートであること
• 占有できる応接スペースがあること
• 秘密保持の機能を有する間仕切りを設けること

なお事務所の条件は地域によって異なる場合があるため、事前に自治体へ確認してください。

サービスオフィスと賃貸や自宅との違いとは？

士業の事務所の選択肢として、サービスオフィスのほか、賃貸事務所や自宅事務所を検討している方もいるでしょう。以下では、それぞれのメリット・デメリットを比較してみました。

賃貸事務所のメリット・デメリット

賃貸物件を事務所として構えるメリットは、社会的信用度が高められることです。ただ、物件の契約にかかる初期費用および内装工事、設備導入の費用を合わせると、開業に数百万円以上かかるケースもあります。特に立地の良い物件だと、賃料だけで莫大な費用がかかるでしょう。

また、建物・設備の賃料や維持費がかかり続けるほか、退去時には現状復帰しなければなりません。したがって、ハイグレードな事務所をリーズナブルに構えたいなら、サービスオフィスがおすすめです。

自宅事務所のメリット・デメリット

自宅オフィスのメリットは、開業・運営費用が節約できることです。特に自宅の設備をそのまま利用する場合、ランニングコストやイニシャルコストが最小限に抑えられます。

ただし多くの場合、集合住宅は士業の事務所にできません。戸建てであっても、事務所要件を満たすには居住スペースと執務・応接スペースを分ける必要があり、場合によっては改築を要します。プライバシー保護の観点からも、不安が否めないため、総合的にみて極めてハイリスクな事務所の構え方だといえるでしょう。事務所としてのグレードとコストパフォーマンスを両立させたいなら、サービスオフィスをおすすめします。

士業の事務所には「エグゼクティブセンター」がおすすめ

士業の事務所は、ほかの業種とは異なり、ただ住所や電話番号、執務スペースさえあればよいのではありません。事務所は事業の顔や名刺のようなもの。信用度や安心感、利便性に優れるサービスオフィスは、事業の成功に大きく貢献するはずです。

士業に最適なラグジュアリーかつハイグレードなサービスオフィスを探しているなら「エグゼクティブセンター」へご相談ください。私たちの強みは、安心と信頼を感じさせるラグジュアリーなオフィス環境と、専門的でハイレベルなビジネスを支える最新設備。クライアントワークに必要な環境がすべて整っているのはもちろん、バックオフィス支援から他業種との連携強化につながるコミュニティ形成に至るまで、幅広くサポートします。

ビジネスの規模やスタッフ数、現在の課題に応じて最適なプライベートオフィスを提案するので、ぜひお気軽にお問い合わせください。